精巣上体炎(副睾丸炎)
精巣上体炎(副睾丸炎)とは、精巣の後ろ側にある「精巣上体(副睾丸)」という臓器に炎症が起こる病気です。精巣上体は、精子が成熟して精液になるために必要な場所です。
症状
- 陰嚢(睾丸を包む袋)の痛みや腫れ
- 陰茎の痛み
- 排尿時の痛みや違和感
- 患側の足の付け根の痛み
- 発熱
- 悪寒
- 吐き気
- 倦怠感
原因
- 大腸菌などの細菌による感染症
- 性感染症(クラミジア、淋菌など)
- 尿路感染症
- 前立腺炎
種類
- 急性精巣上体炎: 突然症状が現れるタイプ
- 慢性精巣上体炎: 症状が長期間続くタイプ
治療法
- 抗菌薬の服用
- 痛み止め
- 陰嚢の冷却
- 安静
精巣上体炎は、早期に治療を開始すれば、通常は数週間で治癒します。しかし、放置すると精巣に炎症が広がり、精巣炎になることもあります。精巣炎になると、精巣の機能が低下し、不妊症になる可能性もあります。
精巣上体炎の症状がある場合は、早めに泌尿器科を受診しましょう。